何ひとつ変わってないように見える街。

同じ駅、同じ道、同じ店、同じ部屋。

世界中が、変わらないかたちでそこにある。

そして、唯一変わった『人間』。

唯一なくなったある『モノ』。

世界中を探しても、俺が知ってた奴もいないし、俺が知ってた『アレ』もない。

そんな中で、俺は今生きている。

平凡すぎる、この世界で。








1.目覚めた世界








 まぁこんな出だしだが、別にシリアスなわけじゃない。

まず俺はトリップ人だ。 ・・・・多分。

いつも通り目覚めて携帯を見たら、登録してた番号やらアドレスやらが全部消えてた。

メールやら画像やら音楽やら、そういうのは残ってたのに。

調子が悪いのかと思ってムカついたが、こっちから連絡するのは稀だし、来たとき登録すればいいと思った。

その日は休みで、持ってるゲームをクリアし尽くしたから、新しいの買いに行ったんだったな・・・

で、友人・奈美子の好きなゲームを思い出して、どれくらいシリーズあるのか探してみたんだ。

そしたら・・・なかった。

ゲームの棚にもない。 攻略本も見当たらない。

ここなら大抵は売ってるんだがなぁ・・・とは思ったが、そのままゲーム買って引き返した。

けどな・・・ネットで探してもないんだよ。 3が発売だなんだって騒いでたのに。

確認しようと番号思い出して奈美子に電話したが、繋がらない。

まさかと思って千里やその他覚えてる限りの連絡先に電話したが結果は同じ。

直接行ってやろうとバイクを走らせたが、そこに友達はいなかった。

その時分かった。

俺はどこか違う場所に迷い込んだ・・・と。











 俺は独り。

街のようすは全く変わらないのに。

だが、色々調べてみたところ、どうやら同じ人間がいないってわけじゃないらしい。

俺の『知り合い』だけが、すっぽりと抜けている。

学校にも行こうと思ったが、やめた。

もし死神代行とか魔王の父親とかが通ってる高校になってたら面白いけど。

まず町の名前とかが違うだろう。 その線は薄いとみた。

マフィアな中学生も学パロな侍ももちろんいない。

本当に何の意味があるってんだ、このトリップは。

どうせならデジタルなモンスターがいる世界とか、グルメ時代な世界とか、アクマやらノアやらの世界とかに行きたかったよ・・・


















 ・・・とまぁ、平々凡々な生活を送ってきた俺なんだが。

今朝、誰だか知らんが夢の中で『ジョギングに行け』とのお告げがあった。

これは何かあるかもしれないと、動きやすい格好でマンションを飛び出したんだ。

で、結局何か起きる気配もなかったから帰ろうとした、その時。

「・・・・・・何コレ」

俺の目の前に、直径10cmくらいの水晶玉が転がってきた。

何てことない水晶玉だが、何となーく白いオーラが出てるような、出てないような・・・

手に取ったら、思ってたのより少し重い。 でもやっぱ普通の水晶d・・・って!

「な、ちょ、え、えぇっ!?」

光りながらそいつは俺の手に・・・手に・・・!

飲 み 込 ま れ や が っ た 。






 「・・・・・・・・・・」

手を振ったり握ったり揉んだりしてみる。 異常なし。

つか、普通水晶玉はみ出るだろ。 どこに消えたよ。

俺は手に何でも吸い込むブラックホールなんか持ってねーぞ。

「はぁ・・・いざ起きてみると驚くモンだな・・・」

とりあえず、夢のお告げは本物だった、と。

まぁ・・・帰るか、今度こそ・・・・・・









 「女」

・・・ん? この声どっかで聞いたような。

「貴様、聞こえぬか」

「あー、はいはい何・・・!!」

緑。 緑緑緑。 正しくは若草色?

「この辺りに宝玉が転がってきたであろう。 どこへ行った」

「宝玉?」

「透き通ったこれくらいの玉よ。 白い光を発しておる」

・・・・・・あれか・・・・・・

つかこいつ、もしかしなくてもBASARAの毛利?

なるほど、BASARAがなかったのはこのためか。

「正直に言わぬなら斬り捨てる」

「えーっと、あっちの方で見たような・・・」

毛利はさっさと走ってった。 輪刀もしっかり持ってる。

返せとか言われたら面倒だし、これでいいよな!

・・・・気がついたら周りみんな固まってるし。

そりゃあんな格好のがいたらなぁ・・・ゲームのキャラだったらもっと混乱してたな。

つーか、もしかして他にもいるのか? BASARAキャラ。

・・・・・・探してみるか。















 「・・・・・・・・・・」

えー、報告。

ここに来るまでに、魔王一家、筋肉の人、空にホンダム(と乗ってる奴)を見た。

ぶっちゃけ関わりたくなかったんで、安全そうな奴を探してたら・・・

「Hey,girl! この辺で宝玉見かけなかったか?」

伊達男+αに捕まってしまいました。

「きれーに光ってる玉だべ」

「大きさはこれくらいなのですが・・・」

あれだ。 やっぱみんな探してんのか。

・・・とても取り込んだなんて言えない・・・

「宝玉・・・・・・・」





























 この際だ。

あれがどんなモノなのか、少し聞いてみよう!










































































  

オールキャラ! でもやっぱり瀬戸内中心な予感。
こういう話は大好きです。
さすがに全員出すのは無理なので、出して欲しいキャラがいたら拍手でどうぞ。
瀬戸内・蒼紅軍・最北農民・前田軍・北条軍(伝説の忍)は決定事項。
さんの特技を大いに活かしたいと思います。
↑何気に変換がここだけな件。