「その、宝玉ってのは・・・?」

「Ah? 知ってどうすんだ?」

「探す手伝いがしたいなー、と」

手伝いも何も、俺が取り込んだんだけどな!

「OK,味方は多い方がいい」

「政宗様、よろしいのですか?」

「姉ちゃんの名前教えてけれ」

「俺? 

つか・・・俺、仲間みたいなことになってる・・・?

・・・ま、何とかなるさ。








2.逃走のはじまり








 「そもそも、何でお前等がここにいるか知りたい」

「宝玉が変なholeに落ちたんだ。 そいつを全員で追いかけたら・・・」

「ここにいたんだべ」

なるほど。 逆トリップ成立。

「で、宝玉って?」

「憑いた人間の潜在能力を引き出すと言われています」

・・・何だ、平凡な宝玉だな。

「No,それだけじゃねぇぜ? 女に憑いた時だけ、そいつの最初の子はとんでもねぇくらいの力を持つそうだ」

「・・・・・・は」

「自分に使うか、女に使うか・・・皆目的は違うけどな」

「おらは百人分の仕事のできる奴がほしいだ」

・・・・・・やばいじゃないか。

俺に憑いたってバレたら・・・ん?

「じゃ、何で3人で探してんの?」

「宝玉を確保するまではな。 宝玉は最終的なwinnerのモンだ」

「私は元より政宗様の味方です故」

「おらが協力するのは宝玉を手に入れるまでだべ」

同盟ってやつか。

色々渦巻いてそうで・・・脆そうだな。

「宝玉が自分から憑くことは・・・?」

「まず有り得ねぇ、だがそいつがよっぽどspecialな存在なら、あるかもしれねぇ」

「・・・・・・・・・・」

絶対バレないようにしよう。







 「ところで、アンタ・・・」

「?」

「俺のwifeにならねぇか?」

ぶっ! な、何だよ突然」

他の2人もポカーンとしてるぞ。

・・・つか、もしかしてもうバレた?

「アンタほどのいい女、今まで見たことねぇ。 宝玉も手に入れたらアンタにくれてやる。 どうだ? 

「あぁ・・・はっはっは、馬鹿言ってんじゃねーよ

どうやら宝玉のことは気付かれなかったようだ。 安心。

「あれはお気になさらず。 それより、最初の質問に答えていただきたいのですが」

「・・・あー、宝玉見たか、だっけ」

一応手伝うとか言っちまったし、協力するか。

「割れた水晶玉なら、あっちで見たけど」

「何だと!? 宝玉が割れたのか・・・!?」

「いや、まだそうと決まったわけじゃ・・・」

まぁもちろん、真っ赤な嘘だ。

「こうしちゃいられねぇ、行くぞ!」

「御意」

「あ、こら、待つだ〜!」

・・・・・・ふっ、行ったか。

さて・・・これからの対策でも練るとするか。







 「にしても、あれがそんな代物だったとはなー・・・」

何とか取り出せないかなぁ・・・はぁ。

「・・・潜在能力・・・」

思い当たる節はあるような、ないような。

何となく、洗面台に行ってみた。

栓をして、水を出す。

「・・・曲がれ」

・・・・・・やっぱり。 水が曲がった。

やがて、水がどんどん溜まっていく。 丁度いいところで水を止めた。

「跳ねろ」

ピチャン。 やっぱり跳ねた。

多分、地水火風に加え草木さえも、俺は操れる。

あの宝玉のせいで、完全に使いこなせるようになったようだ。

・・・こんな力、BASARAの皆さんに比べりゃどうってことないかもしれないけど。

ただ違うのは、俺は『元からそこにあるモノ』を武器とすること。

海や川があればその水全部を操れるし・・・

アスファルトの下だから分からないが多分この大地全部も、この空気(風?)も。

雷とかの攻撃を当たらないように曲げることだってできる。

面倒だ。 人によってはほしがらないこともない。

「・・・・・・・・ふぅ〜」

結構キャラと関わったりしたことだし・・・いずれは怪しまれるな・・・はぁ。

まーいざとなったら逃げるか。 得意の変装と演技もあるし。 あとバイク。

オーラを感じるとかそんなレーダー的な能力も奴等にはなさそうだし。

でも、BASARAキャラが逆トリしてくるのを前提にこの世界があるわけだから・・・

ここは、BASARAの世界ってことになるのか、ある意味。

ってーことは・・・トリップ人の俺は嫌でも関わらなきゃいけない、と。

現にもう4人と知り合ったし。 あ、毛利は名乗ってないけど。










 「・・・・・・ん?」

心なしか、手が少し光ったような・・・

・・・まさか、オーラが強くなった、とか・・・ってヤバくね?

俺が取り込んだことで、どんどん宝玉の力(?)が強くなってんのかも。

だとしたら・・・バレる可能性も・・・

「・・・・・・逃げる準備でもしとくか」

ウエストポーチに通帳やら何やらを詰め込む。 変装用のメーク道具も忘れず。

リュックを引っ張ってきて、着替えも詰め込む。

ホットパンツの上にゆるいズボンを穿いて、今のとは違うジャケットを羽織る。

最後に髪を三つ編みにして、前髪で顔全体を隠して・・・

「・・・完璧、です」

この瞬間、私は大人しい女子高生になる。



































 私が だとは、誰も気付かない・・・

様子を見ながら、遠くへ逃げることにしましょう。











































































  

2話目。 変装中は語りも変化します。
この変化を書くのが結構楽しかったりする・・・
素のヒロインは、日輪磁石とかより軽い子にしたいなーと思います。