「っ・・・・・!」
・・・嗚呼、また夢か。
ったく、いつになったら忘れられることやら・・・・
「・・・・・随分、早いな」
暗い。 いつもより1時間近く早く起きてしまった。 目は冴えてる。
その辺散歩するぐらいならできるだろ。
「ん・・・朝日」
ここ何年か初日の出さえ見てない俺にとって、それはやけに新鮮だった。
眩しい。 日の出ってこんなに眩しかったか?
「っと、仕度仕度」
顔洗って、着替えて。 朝飯は後でいい。
にしても・・・今日はやたら胸騒ぎがするな。
1.日輪の申し子
「・・・・・・・こんなもんか」
そろそろ戻らないと、遅れるな。
足早にマンションに向かうが、胸騒ぎは消えない。
戸締まりはしたっけか・・・・いや、鍵は閉めたはずだ。
つか、あのマンションオートロックだし。 鍵は指紋認証型だし。
窓、は・・・・・・いやいやいやさすがにあんなとこから入ってくる奴いねーだろ。
とにかく早く戻らないと、話はそれからだ。
思えば、あの朝日を見てから・・いや、あの夢見てた時点で何かおかしい。
俺は無意識のうちに走っていた。
エレベーターで昇る時間さえじれったい。
やっと最上階に着いて、1番手前のドアを開ける。 ここまでは異常なし。
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
え、ちょ、何あれ。
着物着た男(多分)が和室で倒れてるんだが。
ここのセキュリティ万全だったよな? どうやって入ってきたんだこのヤロー。
でも・・・どーっかて見たことあるような・・・・・・はっ。
もしやストーカー・・・・なわけねーか。
・・・・・・男、だよな。 うん、男だ。
よく見りゃ綺麗な顔してるじゃねーか。 ・・・・・って、そんな場合じゃない。
絶対どっかで見たことある。 ・・・・・・・・声聞けばもっとはっきりするかも。
「・・・・・・・う・・・・・・・・」
「あ」
目、覚ましそう。
「・・・・・・・どこだ、ここは」
「いや、その前にあんた誰」
「(ガバッ)なっ・・・・・何者だ?」
「いやいや、だからあんた誰だよ」
・・・・・・この声にも聞き覚えが・・・・・・!
「あぁぁーーーーっ!!!?」
「っ!?」
「も・・・・・毛利元就!!」
知ってる、知ってるよこいつ。
鎧じゃないから分かんなかった。 こいつ、戦国BASARAってゲームの毛利元就だよ確か!
友達が元親使ってる時コテンパンにされてたあの! 輪刀ってやつ使う、オクラ!(酷
「貴様・・・我を知っておるのか?」
「あ、いや・・・・・・・・まぁ」
「では聞く。 貴様、何者だ」
「・・・・・
、
」
射抜くような視線ってこのことか。
「何故我はここにいる」
「こっちが聞きたい」
「我は部屋で書を読んでいたはずだ」
兵法か何かだろうか・・・ってそこはどうでもいいか。
「こっちは帰ってきたらいきなりあんたがいたんだけど」
「ここは・・・貴様の部屋か」
「まぁ、うん」
「フン・・・変わった部屋だな」
まだここは和室だからマシだと思うんだが。
さて・・・・・・この事実をこいつにどう伝えようか。
つかこれ、所謂逆トリップってやつ? そうだよな。
毛利元就は戦国時代の人間で、ここは平成、広島。
BASARAってゲームのことは伝えない方がいいかもしれない。 普通にタイムトリップしたって設定にしよう。
「単刀直入に言う。 ここは未来だ」
「・・・・未来だと?」
顔を顰められた。 そりゃそうだ。
「400年以上後かな? 安芸じゃなくて、今は広島って呼ばれてる」
「・・・・・・・・・・」
「多分、あんたは何かの拍子にタイムト・・・いや、未来に飛ばされたんじゃないかと」
「・・・・・・・・・・・・・」
眉間のしわが・・・・・こいつ頭固そうだからなぁ。
「・・・・・・そうか」
「え、疑わないのかよ」
「信じるしかあるまい」
まー、確かに逆の立場だったらすぐには信じられないだろうけど、自分が飛んできたわけだしな。
「ところで、何故貴様は我を知っていた」
「あぁ・・・・えーっと、歴史・・・史伝ってやつかな、それで知ったんだ」
ゲームには触れない、触れない。
もしゲームの登場人物だとしたら、こいつはプレイヤーや脚本家の思ったとおりに操られてることになる。
俺がそういう立場だったら、何となく嫌だ。
「・・・・・・・と、いうわけで」
「何ぞ」
「元の時代に戻るまで、どこで過ごすつもりだ?」
「ここに決まっておろう」
うわー、やっぱり?
「事情を知っておるのは貴様のみだ。 それに・・・・・」
「・・・・何だよ」
「貴様は、なかなか使えそうだ」
「・・・・・・は?」
えーっと・・・・・そうだった。 こいつ、兵を駒として扱ってるんだっけ。
「我にはやるべきことが残っておる。 すぐにでも安芸に帰らねば・・・」
「あー・・・・・」
そう簡単に帰れるわけねーだろ。
あ、学校・・・・・・休も。
そんなこんなで、家に毛利元就が住みつきやがりました。
にしてもこの毛利・・・・・・大人しすぎないか・・・・・・?

バサラァァァァッァ!!!
・・・・・あ、すいません。
伊達も佐助もチカちゃんも好きですが1番は毛利です。
むしろ瀬戸内好きです。
作者はゲームやったことないので口調どころかBASARAさえよく分かってないです;
やろうと思ってもこういうの目茶苦茶苦手だし・・・・・orz