「帰れ」
「ちょっ、これ拍手夢だよ!? 開口一番それじゃまずいっしょ!?」
「うるさい、帰れ」
んなこたぁ知るか。
ここじゃ俺がルールなんだ。
「夜に紛れるのが忍、ねぇ・・・」
「わ、悪かったって・・・! 頼むから風起こさないで、ね?」
「うっせぇ大体いつも寝込みを襲うとはどういう了見だ佐助ゴルァ!!」
しかも今日なんていつもよりぐっすり安眠してたところを・・・!
「いいじゃん任務から帰ってきてお疲れな俺様にちょっとくらいt「知るかこっちだって疲れてんだよ!」
誰があの赤いの2人の後始末したと思ってんだ!
「だから、悪かったって言ってるじゃん!」
「それで足りるか!!」
「えー、どうすれば許してくれるのー?」
「許さん!!」
今は何されても許す気にはなれん。
「はぁ・・・疲れて寝てるのに邪魔してごめんっ!」
「・・・・・・・・・・・」
「俺様もう帰るからさ、機嫌直して、寝ていいから、ねっ!?」
「やだ、俺怒ってるから寝れない」
何か分からないけど無性に腹が立つ。
さて、こいつ、どうしてくれようか・・・
「あーもー、とりあえず落ち着いて!」
「んなっ」
暗い、息苦しい、悔しいけど温かい。
「離せ!」
「だーかーらー、落ち着いて!」
「うるさい! あーもー自分でも何で怒ってんのか分かんねぇんだよこん畜生・・・!!」
力の限り佐助の服を握って引っ張って、破ろうとするも失敗。
「何かもう色々とムカつく!」
「・・・・・・・・」
「毎日あの熱血師弟共の世話してっ、城の全員に頼りにされてっ、こんな遅くまで任務に出かけてっ・・・!」
「・・・・・・・・・ちゃん・・・」
いつか過労死するんじゃないか、とか、給料ちゃんともらってんのか、とか、
「どんだけ心配してやってんのか分かってんの・・・・・・!?」
「・・・ごめん」
「だから、こんなところ来てないでさっさと休めばいいんだよ、バカ!!」
抱かれる力が少し、強くなった気が、した。
「・・・・・・じゃぁ、俺様の休息に協力してくれる?」
「・・・・・・・・・適度に」
「ふーん、なら・・・」
「・・・!?」
一緒に、布団に倒れこんだ。
「今日はこのまま寝たいなー♪」
「バカ言うな、離せ!」
「んなこと言われたって、効果は保障済みよ? 癒し姫さん」
「俺が治すのは怪我だけだ!」
あぁ、今まで心配してた俺がバカだった。
「・・・・・・佐助」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
寝たか。 それとも、狸寝入り?
「はぁ・・・・・・」
まぁ、いいか。
これで都合の悪くなることでもあったら、その時こそ切り刻んでやればいい。
俺も寝よう・・・・・・・
「・・・・・お休み、お姫様」
遠くで声が、聞こえた。