「いやー今日もなかなかの脱走日和ですなー」

「ですなー」

「というわけでミルはちっちゃくなっててなー」

「なるのなー」

やべ、可愛い。 ミル可愛い!

人の時もそれなりに可愛いけどちっちゃくなるとマジでちっちゃい!

ラブリーってこういうことだったのか。 俺この言葉の意味初めて知ったよ。

 「おい、どこへ行くつもりだ?」

「げ」

ま、マグナ。 どうしようミルを愛でてたら気配消すの忘れちまったこんちくしょう。

「いや、あの、ちょっとそこらをミルと散歩しよっかなーなんて・・・・」

「・・・あぁ、それはいいな。 俺もついていくことにしよう」

「・・・・・・・・・・・・」

チッ、失敗か・・・・・まぁ今日は諦めよう。

 「で、どこへ行くんだ?」

「んー、そうだなー・・・・・光の街以外でどっかにぎやかなとこかな」

「・・・にぎやか?」

「あぁ」

ん・・・・マグナの奴ちょっと不機嫌そうだな。

「にぎやかな場所、嫌いなら別に森ン中でも・・・・」

「いや、いい」

「・・・・ま、いっか」

何なんだ・・・・?

「ミルもいいよな?」

「うん!」

「よしよし、じゃぁマグナ行こう」

「そうだな」

光の街以外にも、やっぱ街とかあるんだろうな・・・・楽しみだ。

 「・・・・・ひゃー」

高い、いやマジで高いな。 アルの時はもうちょい低かった。

「・・・・見えてきたぞ」

「わぁ、すご〜い!」

なんか光の街と違って、港町って感じだな・・・・あ、海。

「ねぇ、あれなぁに〜?」

「あの青いの? 海っつってな、水がたくさんあるんだよ」

「お水って青いの?」

「んー、ホントは太陽光のうち青い光だけを反射してんだけど・・・・言っても分かんねーか」

「???」

そういや、何かやけに離れた街だな。 大きな街ならもっと近くにいくらでもあるだろうに。

「降りるぞ」

「あぁ」

あ、急降下とかナシの方向で。 絶叫マシーンになるからGかかるから。


 「おー、近くで見るとやっぱり港町」

「すっごーい!」

「あ、何でわざわざここまで来たんだ? マグナ」

「・・・・・・・・・」

・・・・無視かよ・・・・・はぁ。

何か辺りを見回してるみたいだけど・・・・・・あ。

「!!」

マグナが飛んでった。 あれって・・・・・・

「貴様・・・・よくこんなところで油を売っているものだな・・・・」

「ゲッ」

・・・・・やっぱりアルか。

「任務はどうした! 貴様は目を離すとすぐ遊びに走って・・・・・」

「わーった、わーったって。 任務ならもう終わったからよ」

「だったらさっさと帰ってこい!」

「はいはい・・・あ、お前等!」

こっちに気付いたらしい。 それにしてもお前等、こんなとこで喧嘩すんな。 目立つ!

「ッ・・・・とにかく、貴様は帰れ!」

「ちぇー・・・分かったよ」

あ、アル帰っちゃった。 つまんないの。

「・・・・悪かったな。 少し見ていくか」

「・・・うん」

「ミルも行く!」

結局、3人でその辺を見て回った。 ミルは元気なモンで、メチャクチャ走り回ってた。

 『ザザー・・・・』

「むにゃ・・・・zZ」

ミルの奴、疲れて寝たな。 まぁ無理もないか。

「こっちの海も綺麗だな・・・・・・」

「あぁ、なかなかのものだろう? 尤も俺はお前の世界の海など知らないが」

「はは・・・・そうだな・・・・・・・・・」

「?」

・・・・・前々から、思ってたんだけどさ。

「どうした?」

「何つーか・・・・マグナの鎧ってさ・・・・・」

「鎧?」

「その・・・・重装備なのかそうじゃないのか微妙っつか」

「・・・・・・・・・・・」

腰とか腕とか。 頭とかも微妙だし。

「何を見ていたのかと思えば・・・・」

「うっ・・・・・悪い」

「・・・・・でもまぁ、悪い気はしない」

「?」

どういう意味だろ。

「・・・・・・おい」

「ん?」

何だろ、真剣な顔して。

「また、次の機会に・・・今度は、俺と2人で、この海を見にこようぜ」

「・・・・・!」

「・・・・・・・・どうかしたのか?」

「い、今マグナが・・・・『ぜ』って・・・・くっ・・・はははは!!」

アルが伝染ったのか!? そうなのか!? 何か違和感・・・・!

「・・・・そこまで笑うか?」

「ご、ごめん・・・・あ、そろそろ帰ろう」

「・・・・・・・・・・そうだな」

 いつか、きっと・・・・・