あいつが倒れて2日か・・・・・・・
無理をするなと言ったのに、強がってばかりいた結果がこれだ。
おかげで予定より大分遅れてしまったが・・・・・・今はそんなことどうでもいい。
あいつは・・・・・・・・
「・・・・・・・気分はどうだ?」
「あ・・・・・・シンジ・・・・・・・・」
一向に熱は下がらない。 薬も与えてはいるが・・・・・・・
「シンジ・・・・・苦しいよ・・・・・・・」
「心配するな。 すぐに治る」
はじめはただの風邪だと思っていた。
だが、ジョーイさんの話によると、厄介な病気にかかってしまっているらしい。
オレもずっと傍についてやってはいる・・・・・・だが、もうこいつの苦しむ顔は見たくない。
「ゴメン・・・・・・迷惑かけて・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・気にするな」
オレは別に迷惑なわけではないからな・・・・
「・・・・・・俺がシンジの前からいなくなれば」
「・・・・?」
「俺がシンジの前からいなくなれば、シンジの旅だってもっと早く進めるのに」
「な・・・・お前・・・・・・!!」
「・・・・・・どうした?」
「例え冗談でも・・・・・・そんなこと、2度と言うなッ!!」
・・・・・・・しまった。 つい大声を・・・・・
「・・・・・・・・」
「・・・・悪い」
「ううん・・・・・いいんだ」
こいつはそう言うと、ゆっくりと目を閉じて眠り始めた。
やはり苦しそうだ・・・・・薬も、ないよりはマシだがあまり効果がない。
「・・・・・シンジくん」
「ん・・・・あぁ、ジョーイさん」
「あの子のことで、ちょっと話があるの・・・・・・・・」
「厄介な病気だってことは、前に話した通りなんだけど」
「はい」
「でも、今の薬じゃあまり効果はないでしょう? だから、新しい薬をここに届けてくれるようにしてもらったの。 特効薬よ」
「本当ですか!?」
「えぇ・・・・・・・・」
これで大丈夫なのか・・・・・・?
「けど、薬が届くまでまだかかりそうなのよ。 それまで彼女の身体がもつかどうか・・・・・・・今だって大分弱っているし」
「・・・・・・・・・・そうですか・・・・・・・」
「・・・・・安心して。 絶対治してあげるから」
「・・・・・・・・はい、お願いします」
ジョーイさんの話は、そこで終わった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・」
部屋に戻ったら、あいつは目を覚ましていた。
「・・・・・・・・・シンジ、何かあったのか?」
「安心しろ・・・・・もうすぐ新しい薬が届くそうだ」
「ホント・・・・?」
「あぁ・・・・・それまで、オレがずっと傍にいてやる」
・・・・・・・・だから。
「また、一緒に旅をしよう」
「・・・・・・・・・ん」
笑っている・・・・・久しぶりにこいつの笑っている顔を見た。
・・・・・どんなに予定が狂っても、遅くなっても、構わない。
オレが今望んでいるのは、こいつと旅をすることなんだからな・・・・・