翌日、あいつはまだ熱で苦しんでいる。

「んっ・・・・・・・っはぁ、はぁ・・・・・・」

よくなるどころか、悪化している。 このままでは・・・・・・・・・

「・・・・・シン、ジ・・・・」

「無理して喋るな」

「俺、さ・・・・・・このまま・・・・・死ぬ、のかな・・・・・・・」

「!!」

こいつ・・・・・・・!!

「・・・・・薬が届くまで、俺の身体・・・・・もつか、分からないんだろ・・・・・・?」

「聞いてたのか?」

「ん・・・・・・・・」

そうか・・・・・ジョーイさんとの話を聞いていたのか。

「心配するな、絶対に治る」

絶対に・・・・・・・・・・・・

 「ジョーイさん」

「あら・・・・シンジくん」

「薬は・・・・・・・・」

「・・・・・ごめんなさい、まだなの」

「そうですか・・・・・・・」

精神的にも弱ってきている。 早く薬が届けばいいんだが・・・・・・

「あのね、シンジくん」

「はい」

「できれば・・・・ずっと傍にいてあげて。 感染するようなものでもないし・・・・・・・それが、あの子にとって1番いいと思うの」

「オレが傍に?」

「えぇ、ずっと・・・元気付けてあげて」

 薬は早くて明日届くと言われたが・・・・・・・まだ分からない。

もしかしたら、遅れるかもしれないからな・・・・・・・

「・・・・・・・・・んぅ・・・・ん・・・・・・」

・・・・どうやら、こいつの体調には波があるらしい。 今はまだいい方だ。

眠ってはいるが・・・・・・いずれまたさっきのように苦しむだろう。

「   ・・・・・・・・」

名前を呼んだ。 ・・・・・・・返事はない。

よく眠ってるんだろう。

・・・・・・・そういえば、変化があったら小さなことでも伝えて欲しいとも言われたな。

「・・・・・少し、離れるぞ」


 ジョーイさんの姿を見つけ、声をかけようとした。

「ジョーイさ・・・・・・・・」

「え・・・・何ですって!?」

どうやら、電話をしているらしいが・・・・・・・

「そんな・・・・・薬を運んでいる車が・・・・・何とかならないんですか!? 早くしないと・・・・・下手したら死んでしまうわ!」

「!!!」

まさか・・・・・・あいつが!?

「それで、場所は? ・・・・・・すぐ近くの森まで来ているのね!?」

『ダッ』

オレは迷うことなく駆け出した。

「・・・・あっ、シンジくん・・・・・・!?」

 「待っていろ・・・・・・・・・」

こうなったら、直接薬を取りに行く。

近くの森か・・・・・・くっ、詳しい場所が分からない。

とりあえずポケモンセンターを出て、早く車を探さなければな・・・・・・・・


「・・・・・あいつは、オレが必ず助けてみせる」

 

 

 

 「あ、シンジ!」

ポケモンセンターに入ろうとしたら、シンジとすれ違った。

・・・・・無視かよ。

「何なんだよ、あいつ・・・・・・」

「けど、やけに急いでたわね・・・・・何かあったのかしら」

「とりあえず、中に入ろう」

中に入ったら、今度はジョーイさんが走ってきた・・・・・・一体何なんだ?

「あ、あの! 何かあったんですか?」

「えぇ・・・・・・実は」

・・・・・・タケシはもうグレッグルにやられてる。

「さっき、男の子が走って出ていったでしょう?」

「シンジのことか・・・・・・」

「そう、シンジくん。 知ってるの?」

「はい、一応・・・・・・・・」

タケシも立ち上がって一緒に話を聞いてる。

「彼、数日前からここにいるの・・・・・連れの女の子が、病気になっちゃって」

「まさか・・・・・・!」

「それで、新しい薬を届けてもらうように手配したんだけれど・・・・・その車がそこの森でトラブルに巻き込まれちゃって、さっき電話でそう伝えられたのよ。 それを聞いて、飛び出していったの」

「・・・・・・・そんな・・・・・・・」

「私が・・・・・・・・下手したら死んじゃうなんて言ったから・・・・・・・」

え・・・・・・・

「そんなに重い病気なんですか!?」

「えぇ、まぁ・・・・・」

「こうしちゃいられねぇ! 皆、オレ達も探そうぜ!」


 何だか嫌な予感がするぜ・・・・・・早くシンジのあとを追わないと・・・・・・・!!