「クユリ・・・・・」

毎年来てはいるが、その時の彼女の表情はいつも変わらない。

泣きながら、ただ『守れなかった』と謝るばかり。

「・・・ティア」

「・・・・どうした?」

「・・・・・・俺、これ以上失うのは嫌なんだ」

・・・・今日だけは、いつもの彼女はここにいない。

幼い頃から変わらない主が、ここにいる。

「・・・・・・・・・・・」

「・・・変な話だよな・・・・・・・・」

彼女は立ち上がり、『行こう』と歩き出した。

私はそれについていく。

あの日から私はいつも彼女の傍にいる。

もう2度とあんな悲劇が起こらぬように・・・・・

 『怖い、怖いよティア・・・・・・ずっと傍にいて・・・・・・・・』

私はただ傍にいることしかできないのか?

『・・・・・・俺、これ以上失うのは嫌なんだ』

失わせるものか。

ずっと、傍にいる。

そして、貴女を守る。