今日はテニス部レギュラーの皆で初もうでに来た。 つか、二年参り的な。

晴れ着で来たらすごい目で見られてしまったよ、一瞬。

「うわぁ、やっぱり混んでるやぁ・・・・」

「はぐれんじゃねぇぞ、剣太郎」

「いや、1番迷いそうなのは・・・・」

サエ先輩がそう言ったら、皆一斉に私を見た。

・・・・どーせ方向音痴ですよ。

でもだからってはぐれたりしないもんね!

「・・・・なぁ」

「ん、何? ヒカル」

ヒカルが声をかけてきた。

いつもは目立つテニス部のメンバーでも、大人もいっぱいいるここじゃそれほど目立たないよね。

・・・・・やっぱ、はぐれないようにしよう。

「はぐれないように、手繋ごうぜ」

「あ、うん! い・・・・・」

「くぉらダビデ!! 抜け駆けは許さねぇぜ!!」

「そうだよ〜! ねぇ、僕と手、繋ぎません?」

・・・・・え、何? 何が起こったんだ?

「皆ずるいのねー。 俺も手、繋ぎたいのねー」

「俺だって、譲るわけにはいかないな」

もしかして、皆・・・・自分じゃないと私がどっか行っちゃうとか思ってるのかな・・・・・

「皆、もう少し他の人を信用したら? つか、心配しなくてもちゃんとついていきます」

「「「「「いや、そういう意味じゃなくて」」」」」

「???」

意味が分からない。


 「ねぇ、皆は何をお願いしたの?」

「そういう剣太郎はどうなんだい?」

「えっ? 僕は・・・・・」

剣太郎が私の方を見た。 え、何だろう。

「まさか・・・・皆同じじゃねぇだろうな・・・・・」

「皆同じ・・・・・?」

それって、来年の全国大会制覇?

先輩達は合格祈願とかしそうな感じだけど。

「皆同じだったら、神様も困って誰の願いも叶えてくれないかもしれないッスね」

「え、それってどういう「じゃぁ、君は何をお願いしたのかな」

サエ先輩、突然話を振らないでください。

「そうそう、気になるのね」

「教えてくれないか?」

「別に、いいけど・・・・」

ちょっと、気恥ずかしいかも。

「来年も、このメンバーでまた初もうで行けたらいいなって」

「「「「「え??」」」」」

「だって、先輩は卒業していっちゃうから、会える機会も少なくなるけど・・・それでも、また皆揃えばいいなって」

変だったかな・・・・・それとも、当たり前だったかな。

「・・・・ったく、お前には敵わねーなぁ」

「こりゃ、俺達の願いは当分叶いそうにないね」

「・・・・同感だ」

「道は険しいのねー」

「もしこの人にフラれたら、僕は一生彼女ができない・・・」

皆何を言っているのだろう。

「あ、日付が変わるよ」

3,2,1・・・・・

 


「あけましておめでとう、皆」