『♪羽ばたいたら 戻らないと言って』
「ん・・・・・電話だ」
誰からだろ。
「もしもし〜?」
『もしもし、切原だけど』
「あー、赤也。 何かあった?」
『あ、あのさ・・・・お前、宿題終わった?』
・・・・・・・まさか。
「去年のうちに済ませたけど、赤也・・・・もう明日で冬休み終わりだよ?」
『そうなんだよ〜、明日手伝ってくれ! 頼む、この通り!』
「はぁ・・・・で、どんくらい残ってんの」
『英語全部』
英語全部っておま・・・・・
「他は?」
『柳生先輩に教えてもらった』
「じゃぁ英語も教えてもらえばいいのに」
『真田副部長にバレたんだよ〜!』
・・・・・・・・副部長、余計なことを。
『もうどの先輩も手が回っててどうしようもできないんだ! アンタだけが頼りなんだよ!』
「そりゃ可哀想に。 ・・・・・仕方ないな」
『・・・・・・マジで、手伝ってくれんの?』
「別にいいよ。 じゃ、明日10時に私んトコに来て」
え、いや、だって出かけるの面倒だし・・・・
『分かった、サンキュー! じゃ、おやすみ』
「おやすみー」
『ピッ』
10時、10時・・・・と。 明日は早起きして色々準備しないと。
「はぁ・・・・・・・あっ!」
英語って・・・・確か英文レポートもあったよな・・・・・
「・・・・・・・・んにゃろー」
思えば、1番量多くなかったか、英語。
赤也、追加で課題出されてなかったか、英語。
「・・・・・・・・・・ま、仕方ないか」
翌日、9時半。
『ピンポーン』
「げ・・・・もう来たか」
いつも遅れてくるから、ちょっとゆっくりしすぎた。
「早いね、赤也」
「へへっ、まぁな」
「じゃ、早速始めるから上がって」
「おう」
・・・・・・カバンから見えるプリントやワークの量が尋常じゃない。
しかも、何かもう1つカバン持ってるし。 何なんだ。
「なぁ、これはどう訳せばいいんだ?」
「ん? 『あなたはミツルに会ったことがあるのですか』だね」
「なるほど。 じゃ、こっちはこうで・・・・・・」
・・・・教えたらできるんだ、こいつ。
それにしても、カバンに入ってた量よりやけに少ないような・・・・
「っし、後はレポートだけだな!」
「・・・・もう大分暗いんですけど」
「へへっ、そういう時のために・・・・・」
ん、カバンから何か取り出してる?
「・・・・・・何それ」
「明日の持ち物全部と着替え、制服・・・・・」
「ちょ、ちょっと待ったぁぁっ!!」
「何だよ、別にいいじゃねーか」
いや、口を尖らせてるとこは可愛いんだけれども、それはいくらなんでも・・・・・
「いーじゃん、俺の親にはちゃんと言ってるし。 アンタ1人だろ?」
「そ、そうだけれどもねぇ・・・・」
「・・・・それとも、俺じゃ嫌か?」
「んなわけ・・・ないk「じゃ、いいよな!」
・・・・はぁぁぁぁ〜〜〜。
「心配すんなって! レポートちゃんと片付けてからにすっから!」
「あのね。 悪いけどウチ、ベッド2つもないからソファで寝てくれる?」
「何で? お前の使えばいーじゃん」
「・・・・・・・・・ファンシーすぎて見せられない」
ぬいぐるみパラダイスだからね。 つか、絶対赤也には似合わないよあのお姫様仕様は。
色がピンクとかの暖色系だったらさらに似合わない。
「あんなデカいベッド、アンタ1人には広すぎるだろ。 つーか寒くないか?」
「いや結構暖か・・・って、何で知ってんの!!?」
「はは、引っかかったー」
「あっ・・・・こんにゃろーっ」
・・・・・まさか仁王先輩か、こいつ。
「な、頼む! 前に公園で一緒に昼寝したことあっただろ、それと同じだって!」
「・・・・はぁ。 まいっか」
「マジ!?」
「あぁ、もうリュウ兄と寝ると思って諦める」
あ、リュウ兄ってのは私の兄。 作者がもうすぐ詳しい家族設定公開するから待っててよね。
「リュウ兄・・・? アンタ、もしかして兄貴と寝てんのか!?」
「昔はね。 もう信じらんないほどのシスコンでね、私の下に妹が出来てもまだ・・・・あれ?」
「・・・・・・やっぱ、レポート書くの後にしよう」
「え、ちょ、赤也、声のトーンが・・・・・」
これってもしかして・・・・・・ヤバかったりする?
結局、レポートが出来たのは午前2時。
・・・・・私の睡眠を返せーーー!!