「俺様の女に手ぇ出すんじゃねぇよ」
「バクラ・・・・」
「何おう!」
・・・・・・・・えーっと、何故にこんな状況に?
待て、よく考えてみよう。
別に私は何も悪いことしてない・・・・・はず・・・・・・・・・
〜回想〜
「かーのじょ、1人? よかったらお茶しない?」
「これから映画館行くんだ、よくないから断る」
「そう言わずにさぁ・・・・・・・」
「悪いけど待ち合わせしてるんで。 あいつを置いてまであんたと話すことなんて何もねぇわバカ死ねアホ失せな」
置いてったら恐ろしいから。
「んだと・・・・・!?」
「やるか、コラ」
「このアマァァァ!!」
『ドガッ』
・・・・・・・・・・はい?
「待たせたな。 さて・・・・・こいつはどうしてやろうか?」
〜回想終了〜
「こいつは俺様のモンだ。 とっとと消えな!」
「くっそぉ・・・・・・覚えてろ!」
多分忘れる。 ・・・・・・・・私もバクラも。
「おい、大丈夫か?」
「うん、平気だよ。 バクラが来なくても私がボッコボコにしてやるとこだったけど」
「ハッ、どうだかな」
「何だとー?」
「それより、早く行かねぇと時間なくなるぞ」
あ、そうだった。
「そだね、行こっか」
「お、丁度バスも来たぜ」
・・・・・・・・・このまま無事映画館に行けるといいんだけど・・・・・・・
「・・・・・・・・・」
「ん、どうした? ・・・・・・・酔ったか?」
「いや・・・・・何か、すっごい嫌な予感が・・・・・」
その時。
「動くな!」
『!!』
予 感 的 中
「いいかよく聞け! これからお前等全員人質だ!!」
「何だと!?」
「バスジャック・・・・・!?」
男2人組・・・・・うわ何あれ拳銃っすか!?
気付いたら、震えが止まらなかった。
「・・・・あ・・・・・・う・・・・・・」
「お前・・・・身体、震えてるぜ」
「・・・・・・・・」
怖い。 さっき声かけられて、拳振り上げられた時よりもずっと。
「・・・・安心しな。 ここにいる全員ぶっ殺してでも、お前だけは俺様が守ってやるぜ」
「・・・・・・・・・・それも困る・・・・・・・・・・・・」
「よし、まずはお前等の電話をよこせ。 連絡取られちゃ困るからな」
そりゃそうだ・・・・・・・ってそんな場合じゃなくて。
「バクラ・・・・・」
「わざわざ渡すんじゃねぇよ、隠しとけ」
男はだんだん私達の席に近づいてくる。
「次はお前等だ」
・・・・・・来た・・・・・・・・・・・
「俺達は持ってねぇよ」
「ふーん・・・・見たところ高校生ってとこだが、本当に持ってないんだろうな?」
「嘘だと思うんなら、調べてみな」
・・・・・え、えぇっ!?
「・・・・・なら、先に奥の女からだ」
「こいつに触るんじゃねぇ」
その時、一瞬のスキをついてバクラが男の頬にパンチした。 ・・・・・・うわー痛そー・・・・・
「なっ・・・・・このクソガキ!!」
「わーっ、拳銃、拳銃!」
「ギャーギャー騒ぐなよ・・・・・心配すんな」
もう1人の方が銃口こっちに向けてきたよ! つかバクラ・・・・・・なんてことを・・・・・・・
「ガキはてめぇ等の方だぜ? そんなオモチャで何ができるってんだ」
「くっ・・・・・・・」
「オモチャじゃねぇってんなら、撃ってみなよ・・・・撃てるもんならなァ!!」
・・・・・・撃たないところを見ると・・・・・・モデルガンなのかな・・・・・・・?
はー、よかった・・・・・・・・ってよくねぇ!
『ドガッ』
「ぐはっ!?」
・・・・・・・バスジャック、2人とも気絶しちゃったよ、おい。
「ヘッ、手応えがねぇな」
『・・・・・・・・・・・・・・・』
・・・・・当たり前だけど、視線が集まってるような・・・・・・・
『やった・・・・』
『ママー、怖かったよー』
『と、とりあえず早く警察を・・・・!』
バクラは・・・・・うわっさっきの2人踏み潰してる! かかとでぐりぐりやってる!
「おい」
「あ、うん」
「さっさと行くぞ」
「どこに?」
「映画館に決まってんだろ?」
・・・・・・・・まだ行く気だったのかよ!!
「・・・・・今日は疲れたからもういいよ・・・・・・・」
「これからもっと疲れることになるだろうぜ? 色々聞かれるんだし」
「・・・・・それもそうだね」
よし、とりあえずバスを降りよう。
「面倒事は嫌いだもんねー」
「丁度映画館のすぐそばだ、行くぞ」
「うん!」
「・・・・・・・・・・・・・」
あれ、どうしたんだろう?
「・・・・・・腕」
「はい?」
「・・・・・組めよ、ほら。 また誰かに手ぇ出されちゃたまんねぇからな」
「・・・・・・うん」
こうして、ものすごく大変だった1日が終わった。
なんとなく、最初から『今日は厄日かな・・・』って思ってたんだけど。
ん、映画? ・・・・・・ホラー映画なんて大ッッ嫌いだよーー!!!