「ねぇ美香、
の靴隠しちゃおうよ!」
「あーそれいいかも! 香織それ超いいよ!!」
「じゃ、早いとこ玄関に行こw」
この2人は、女子のグループのリーダー的存在の少女。
グループ外の女子や男子にはよく思われていない。
「あれ・・・
の靴ないよ?」
「えっ、じゃぁきっと誰かが先に隠しちゃったんだよ、グループの誰かが」
「えーそれちょっと生意気じゃな〜い?」
「いーじゃん、結局
の靴はないんだから」
「そだね」
その日は金曜日。
こんな会話をしている2人も、その他の生徒も、まだこの先の出来事を知らなかった。
第1章 1.Suddenly Happening
そして、月曜日。
「あれ?」
の靴箱には、上履きが入っていなかった。
「驚いてるよ? やりぃ☆」
「超いい気味〜」
一足早く学校に来ていた美香と香織は、影から
の様子を見ていた。
「・・・・・・・・・あ、そっか」
思い出したように
は、手に持っている袋の中からスニーカーを取り出した。
「「え」」
の靴は誰かが隠していたのではなく、持ち主が洗うために持って帰っていたのである。
「ん? 何してんだお前ら」
「あ、えと、なんでもないです!! 失礼しましたーー!! 行くよ香織」
「あ、待ってよぉ!」
何が何だか分からないといった表情の
は、しばらく逃げていく2人を見ていた。
(どうせまた俺の靴でも隠そうとしたんだろうなぁ・・・・)
は、自分がイジメられているということに薄々気付いていた。
「今日の体育ってグラウンドだよな?」
「あぁ、そうだけど」
「ったく、この暑い日に体育やるこたぁないよなぁ・・・・」
朝学活の前に、
は隣の男子と喋っていた。
「これなら授業の方がマシだっての」
「
は勉強嫌いじゃなかったか?」
「授業は別にいいんだ、聞いてるだけだからな」
隣の男子は笑いながら、愛しそうな目で
を見た。
「はぁ・・・・体育か・・・・・・・・・・・・」
「暑いよねー」
体育をやっていたのは
のいる1−2だけだった。
「2列になってグラウンド2周!」
(嫌だね・・とは言ったもののやんなきゃいけねーんだよな)
走るときは皆と合わせなければいけない。
それが逆に大変なのだ。
大体2列なんておかしいだろ、と
は体育教師を擦れ違いざまに睨んだ。
それに全く気付かない女教師は、微笑みながら様子を眺める。
いつもそうだ。
この体育教師は、自分の指示による生徒の行動を面白がる。
(こんなのもう嫌だ・・・・・・!!)
がそう思った、その時。
『ドザァァァァーーー』
突然、目の前に何かが現れた。
「!?」
「な、何だ!?」
達1−2の生徒はなす術もなくそのゲートに吸い込まれていった。
「うー・・・・・・・・・・・・・・ここは?」
は1人で森の中にいた。
「誰、誰?」
「へ?」
振り返ると、緑色の髪をした小さい女の子がいた。
瞳は茶色く、その姿は草木の精のようだ。
「私はリリモン様に仕えてるタネモン族のナナっていうの! えっと・・・・」
「俺は
、よろしくな」
がしゃがんでナナと話をしていると。
「ナナ! そいつに近づいちゃダメ〜〜!!!」
走ってきたのは、ナナとは少し違った顔立ちをしている少女達。
「そいつは村の食料を盗んだ奴なの!」
「はぁ!?」
はもう何が何だか分からなくなった。
「違うよ! だってこのデジモン突然空から降ってきたんだもん!!」
「だってそっくりなんだよ!? 食糧泥棒の特徴と!!」
ナナと他のタネモンが言い合いを始めた。
はデジモンとか食糧泥棒とか、身に覚えのない言葉を聞かされて混乱していた。
「いい!? 犯人は青い髪と目で、腰ぐらいまで長い髪の毛を後ろで1つに結んでるんだよ!?」
「だからって何でこのデジモンが犯人だって決めつけるの!? 顔見てないんでしょ!?」
「あなた達、何してるの!」
「ルル!!」
今度は、頭に花が咲いている、ナナより少し大きな少女が走ってきた。
「リリモン様がすぐ戻ってきなさいって! 食糧泥棒が今度は森を襲ってきたからって!」
「ほら、やっぱりこのデジモンが犯人なんだよ」
「いいから早く村へ帰りなさい・・・・きゃぁっ!?」
が振り返ると、そこには
@髪が青い
A瞳も青い
B髪は腰まで長く後ろで1つに結んでいる
男がいた。
「お前こんな奴と俺を間違えてたのかよ!」
「あ? この誇り高きドリモゲモン族のオレを『こんな奴』とはヒドイなぁ」
目の前の食料泥棒に対して
は腹を立てていた。
「よくも俺に濡れ衣着せやがったな?」
「はぁ、何のことだろうね」
「とぼけんじゃねーよ聞けばテメー食いモン盗みやがったそうじゃねーか!!」
はドリモゲモンに左手で殴りかかったが、ドリモゲモンはそれを何とか受け止める。
だが、
はニヤリと笑って、右足でドリモゲモンを蹴り体勢を崩させ、右手で殴り飛ばした。
「ドハァッ!!」
ドリモゲモンは呆気なく地面に叩きつけられた。
「ハッ、手応えねーな」
「すごーい!」
そのあと、ドリモゲモンはかなりこき使われたそうな。
「あの・・・・・ゴメンナサイ、犯人だって決めつけて・・・・・・・」
「本当に申し訳ございません、この子は人の話を聞かないもので・・・・・」
「はぁ・・・」
今
が話しているのは、先ほどの
を疑ったタネモンと、リリモンだった。
「ところで・・・・ここはどこなんだ?」
「ここはレジスタジャングル、デジタルワールドの中でも比較的大きなエリアですね」
「・・・デジタルワールド?」
「ところで、名前は何というのですか?」
「あ、俺の名前は
だ」
「では
さん、ナナから突然空から降ってきたと聞きましたが、あなたはどこの種族のデジモンなんでしょうか」
「いや、だからデジモンって何?」
沈黙が流れた。
「もしかして・・・あなたは人間なのですか?」
「えっと・・リリモン、だったか・・・お前も、それにここにいる奴等も人間にしか見えないんだけど」
まぁ頭に花がついていたりはしているが。
「ここはデジタルワールド、『デジタルモンスター』と呼ばれる生き物が住んでいます」
「はぁ」
「しかしあなたがいたような人間界とはまた別の世界、ここにいる『デジモン』達はそれぞれ戦うための力を持っています、その力は様々です」
はリリモンから、デジタルワールドとデジモンについて簡単に説明してもらった。
が、ゲートを通ってデジタルワールドに来たということも。
「ところで・・さっきから気になってたんだが・・・・・何か違うのが混じってないか?」
例えばパルモンの集団に1人、黒い髪の少女がいる。
歳は同じくらいだが、明らかに見た目は違っていた。
「あぁ、あの子はデジモンではなく人間です、たまにこの辺りに人間が飛ばされてくるので、人間でいう『年齢』に応じてデジモンの集団に入れています」
そして、その人間が成長すると上の世代の集団へ移すのだという。
それはデジモン達も例外ではなく、進化すれば当然上の集団に移される。
「とにかく
さんは村の恩人、お礼をしなければいけませんね」
「いや、礼なんていいんだけど」
の言葉を気にせず、リリモンは村の洞窟に
を連れていった。
「ここは村の宝がしまわれている場所です」
洞窟の中には、キラキラと光るクリスタルのようなものが無数にあった。
「そしてこのクリスタルの1つを、あなたに差し上げます」
「え・・・いいのか?」
「えぇ、たくさんありますもの・・きっとあなたのお役に立ちますわ」
リリモンは
の手にクリスタルを握らせた。
「・・・・・うわっ」
そしてクリスタルは眩しく光り、形を変え、
の左腕になにやら腕時計のようなものになってつけられていた。
「あなたにデジタルトランスレイションを授けましょう」
「翻訳って・・・・」
その色はシルバーで、液晶画面のようなものがついている。
「例えば、そのボタンを押してふたを開き、それを通して見るとあなたの理解できる言語に翻訳することが出来ます」
「すげぇ・・・・」
「元は古代デジモン文字翻訳のために作られたものなのですが、その昔人間とデジモンの交流の証として、その機能がつきました。 なので現在のデジモン文字も解読することが出来ますよ」
「ホントに貰っていいのか?」
「えぇ、もちろん」
「そっか、サンキュ」
「・・・・・・そしてあなたには、これから過酷な運命が待ち受けているでしょう」
「え?」
突然リリモンが言い出した言葉に
は驚いた。
「実は、普通このクリスタルはその形にはならないんです」
「それって・・どういうことだよ」
「選ばれた者しか、手にすることはできないのです」
「選ばれた者?」
「はい、とにかく理由もなしにそれを手にすることはできません」
はしばらくデジタルトランスレイションを見ていた。
次の日。
「本当に行っちゃうの?」
「あぁ、これを持ってるからには・・・・何でも来い、だ」
ナナの頭をなでて、
はとりあえず森を出るためにルルに道案内してもらうことにした。
が着ていた体操着は、綺麗な青い服に変わっていた。
『青い髪には青い服、でしょ?』
と言ってルルが選んでくれたのだ。
頭には飾りもついていた。
は昨日気付いた。
が鏡を見たとき。
「・・・・・・・・・な、何だこれ!?」
「気に入らない?」
「いや、そうじゃねーけど・・・・・俺の髪の毛が」
元々
の髪は鮮やかな青に黒がところどころまじっているものだった。
だが、今は藍色の髪になっている。
瞳の色も何故か変わっている。
「何で・・・・・・」
「多分、デジタルワールドに来たときに、何らかの影響で外見データが書き換えられたんじゃないかしら?」
「・・・・・・・・・そうか・・・ま、そういうことでいっか」
もうすぐ出口というところで、
は立ち止まった。
「行かないの?」
「あぁ、もちろん行くさ・・・じゃぁな、ルル」
は歩き出し、振り返ってルルに向かって微笑んだ。
「さて、と」
森を出ると、ところどころに看板が立てられている。
は早速デジタルトランスレイション略して『デジトラ』で言語を翻訳してみた。
『光の街 あっち→』
「光の街、か・・・・・・・・・」
はとりあえず光の街に行くことにした。
書いちゃったよデジモン擬人化夢。 つーかデジ夢ってほとんど原型だから反応が怖いよ。
デジモン擬人化夢なんて自分は聞いたことないし・・・・
昔はBWグレイモンの原型夢なんて書いてたけど(あれは原型もいいよなぁ)
あとベル兄貴とかホーリーエンジェモンとかもいいよね(何