「バンナイさん・・・・」

「どうした?」

「すごいですね、これ」

恐らくみんな今まで盗んだものなんだろう。 宝石やら美術品やらがたくさんある。

「盗んだものってどうすんですか? 飾ってるようには見えないですけど」

「怪盗は趣味だからな」

「へぇ、趣味・・・・・・・は?

今何つったこの人。 趣味?

「瞬時に完璧な変装をし、華麗に物を盗む・・・・素晴らしいだろ?」

「えー、まぁ」

クールな人だと思ってたらちょっとだけ自意識過剰要素も入ってたらしい。

うん、そういうとこ含めて惚れたんだけれども。








怪盗生活 1








 「・・・ひょっとして私、これと同じ扱い受けるなんてことないですよね?」

「そんなわけないだろう」

「いや、ここに置いてけぼり・・・とか」

それってかなり寂しいぞ。

「仕事についてきたいか?」

「できれば」

だってこんなとこに長い間1人って! かーなーり、キツい。

「言っておくが、危険だぞ? 要は盗族だからな」

「そ・・・それでも、私バンナイさんの役に立ちたいというか・・・・」

でも盗みにはあんまり賛成できないっていうか・・・・あーもう。

「・・・・・・・・・・」

「・・・・な、何すか」

「ま・・・お前には才能がありそうだからな。 特訓次第で俺の手伝いもできるかもしれない」

特訓て・・・・何のだ。

「出でよ、メタモン!」

あ・・・・メタモンだ。 可愛い。

「俺の変装はメタモンと同じだ。 完璧な変装と声帯模写・・・」

「(声帯模写・・・?) あ、メタモンの“へんしん”を参考に?」

「そんなわけあるか」

「・・・・あはは」

メタモンが私の隣にいたソラに変身した。 ・・・・・顔。

「戻れ、メタモン」

・・・・ホント、何のために呼んだんだ?

「あ、そういえばここってどこなんですか?」

「ここか? ここはな・・・今は忘れ去られた孤島だ」

「へぇ、孤島・・・・・・・は?

あれ、さっきもあったぞこのパターン。

「俺はここをアジトにしている。 船も俺じゃないと操縦できないし、逃げ場はないぞ?」

「逃げませんって。 ・・・・・多分










 「まずは・・・俺に変装できるようになってもらう」

「バンナイさんに? うーん・・・・・」

そもそも、変装ってどうやるんだ?

「ここに俺と同じ服がある」

「あ、これを着るんですね」

「その後は声帯模写、そして俺になりきるんだ」

・・・・こっから先は、企業秘密。










 「・・・・・おー」


「まぬけな声を出すな。 ・・・・まぁ、気付かれることはあるまい」

「確かに、ここまで特徴的だと細かい部分まで目がいかないな・・・・」

「・・・・ダメだ、仕草がなってない」

バンナイさんが後ろから私の手を取ってポーズを取らせた。

「「・・・・・・・・・・・・・・」」

・・・・何か、シュール。

「・・・まぁ・・・今日はこれくらいにしよう・・・」

「うん・・・・・・」

とりあえず『バッ』ってちょっとかっこつけて変装を解いてみた。

バンナイさんによると、この上に他の変装をしなくちゃならないらしい。

「それと、その微妙な敬語はやめてもらおう」

「あ、すみま・・・・ごめん」

「フン・・・・ついてこい」

「はーい」

どこ行くんだろ。





 「ここが俺とお前の部屋だ」

「へぇ、バンナイさんと私の・・・・・・・は?

な、何回目だこのパターン!!

「ま、即席の小屋だしな。 2人で使うには少々狭いが・・・」

「いやそういう意味じゃなくてだな」

2人で使うには狭いとかそういう問題じゃなくて、2人で使う時点で問題なわけで。

「・・・不満か?」

「うーん・・・・その・・・・あー・・・・・」

・・・・・・・ま、いっか。

「あ・・・・・もう朝」

そういや私、全然寝てないかも・・・・・・・・

振り返ったら、いつの間にかバンナイさんがいつものあの格好から普通の格好に着替えてた。

変装もあの早業だから、着替えるのも早いのだろうか。

それにしても何か違和感。 顔と髪型が派手だからかな。

「朝だが・・・・昼前まで寝るか」

「あ、バンナイさ・・・・・・」

・・・・・早々にベッドに寝転がってしまった。

それにしても、怪盗のアジトってこんなだったのか。

まぁ即席の小屋って言ってたし、多分盗んだものを置いとく場所ってだけで、普段はホテルかどっかに泊まってるんだろうな。

「寝ないのか?」

「・・・・・え」

寝るって・・・・・どこで?

「・・・・・寝る、けど」

「けど、どうした?」

「その・・・・・・・・・そこで?」

つまり、バンナイさんの隣で?

「・・・・つべこべ言わずにさっさと来い!」

「わっ」

ひ、引きずり込まれた〜!

「ちょ、何す・・・・・」

「昼になっても起きなかったら、たたき起こすからな」

「たたき起こす・・・ってうぉーい

・・・・・寝た、か。

しょうがない・・・・・私も寝よう。



























 普通なら恥ずかしくて寝れないとこだけど、眠気には勝てませんでした。

・・・悪かったね、図太くて。





























































むー、やっぱバンナイ口調難しいよ。
何ていうかね、特徴・・・・はあるんだけれども。 日常会話がないじゃないですか。
ちょっと偉そうにしてみるも玉砕。 登場回数が2話(しかも今見れるのが1話だけ)って厳しすぎる。
寝てる間にちゃっかり抱き枕にされてたりしてたらいいな。
それにしても、1日で3話も書けるなんて・・・他は全然書けないのに;