私はトレーナーで、あなたはパートナー。
私は人間で、あなたはポケモン。
決して同じにはなれないんだ。
等しく生きるなんてできないんだ。
『・・・・・・・・ポケモンは、人の代わりはできても、
―決して人にはなれないんだよ』
昔読んだ絵本に、そう書いてあった。
最後に2人は結ばれるけど、所詮お伽話。
現実は違うんだ。
―――だから、
所詮御伽話
「
」
「・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・・好きだ」
「聞き飽きた」
ユキトは冷たい身体で
を後ろから抱き締め、耳元で囁いた。
はそれに、ユキトの身体以上に冷たく答えた。
『昔あるところに、人間を好きになったポケモンがいました』
「分かってるんだ」
「では、何故」
ユキトは腕の力を強くして、
に問うた。
「何故・・・・・・」
「・・・・・・・私も、ユキトのことが好きだ」
は無表情のまま、抑制のない声で言う。
そして身体をユキトの方に向けた。
『そしてポケモンを好きになった人間がいました』
「けど、好きになっちゃいけなかった」
「何故だ!!?」
「ッ・・・・・」
ユキトは
を乱暴に押し倒した。
の瞳に一瞬浮かんだ驚きの表情は、すぐに消えてしまう。
「・・・・・・・・・ユキト」
は静かに、目の前のユキトの頬に手を添えた
何処となく悲しい瞳で・・・・・・
「悲しいね」
『2人は愛し合っていました』
「私は人間で、あなたはポケモン・・・・・・・どうしたって、一緒にはなれないから」
「・・・・・・・・どうしてそんなことを言う?」
「・・・・・・・人間とポケモンの間にはな、一見薄く見えても実はとっても厚い壁があるんだ」
ユキトはベッドの上で
を抱き締める。
「なら、私はその壁を砕いてお前を愛してみせる」
は冷めた目でユキトを見た。
「どうして?」
その瞳は、やはり悲しい青色だった。
『ですが、その人間の親はそれに反対しました』
「私もユキトを愛してる、でも・・・・・・いつか・・・・・・・・・・」
「いつか、何だ」
「・・・・絶対、離れることになるから」
「!!」
はユキトに抱きついて叫んだ。
「ましてやユキトは伝説のポケモン、いつかたくさんのトレーナーに狙われる!!」
「
」
「私には・・・・・私にはユキトを守る力も自信もないんだ!!」
「
・・・・・・・・・心配するな、私は自分の身ぐらい自分で守れる。
を守るのも・・・・・・私だ」
ユキトは
の頭を優しく撫でた。
「でも・・・・・やっぱりユキトにとって・・・・・・・・・・・・・」
『そのポケモンと一緒にいるのは危険だと言われたのです』
「言ったはずだ。 私は自分の身は自分で守れる。
を守るのも私だ」
「・・・・・・・・・・・・私は・・・・・・・・・・・・」
「
の言うその壁とやら、私が打ち砕こう」
そしてユキトは、
に優しくキスをした。
「お前が愛しい。 決して離しはしない」
「ユキト・・・・・ッ」
ユキトはその綺麗な手で
の涙を拭き取る。
「例えどんな危険にさらされようと・・・・・いや、
を危険にさらすなど、絶対にしない・・・この命にかえても」
「それじゃダメなんだ!!」
『そして2人は何回も、ポケモン目当ての人間に襲われました』
「私はユキトが誰よりも大切だから・・・・・・・・ッ!」
「
・・・・・・・」
「だから、傷ついて欲しくない・・・・・・・・」
涙声で
はユキトに抱きつく力を強くした。
「
、言っただろう? 私は簡単に傷つくほどやわではない」
「そりゃ、本来のユキトだったら・・・・・・でも、私がいたら足手纏いになる」
「そんなことはない」
ユキトは今度は深い深いキスをした。
『しまいに2人は遠いところへ旅に出ました』
「私には
が必要なんだ・・・・・
がいなければ私は生きていけない」
「ユキト・・・・・・?」
「行くな。 私はもう1人は嫌だ。 ずっと共に生きたい・・・・・・」
そしてまた、冷たい唇が重なる。
「・・・・・私は確かに人にはなれない。 人間のことはよく分からない」
「・・・・私も、まだポケモンの全てを知ってるわけじゃないよ」
「・・・・・・・・・・・・だが、
を愛する気持ちは誰にも負けない」
人間になれないポケモン。
ポケモンになれない人間。
2人は壁を作っていた。
『やはり多くの人間がそのポケモンを求めて追ってきました』
人間は己と相手のために壁を作り続け、
「本当にそれでいいのか、ユキト・・・・・・?」
ポケモンはそれを砕こうとして逆に壁をかためていた
「あぁ」
「・・・・・・・・まだ、覚えてるのか」
「何を」
「昔聞かせてくれた・・・・・・・お伽話」
人間とポケモンが最後には幸せに暮らすというような話
「ゴメン・・・・・ユキトにこたえる勇気がない・・・・・・・・」
「・・・・・答えはいつでもいい」
『それでも2人は一生懸命生きていました』
「お伽話のように・・・・・・上手くいかないんだね・・・・・・・・・」
「
?」
「私には、あんな勇気はないから」
ユキトの腕の中に収まり、
は懐かしそうな表情をした。
「結局私は、自分を怖がってたんだね」
「
」
「素直になれないで・・・・・・ただ怯えて・・・・・・・・・」
(・・・・・・・・壁は自分で作ってたんだよ)
『そして、2人は何にも打ち勝つ勇気を持ち、幸せに暮らしました』
「結局人間もポケモンも比べようがないんだよ」
「?」
「だってみんな一緒だから・・・・・・・私間違ってた」
するとユキトは優しく微笑んだ。
「でも・・・・・・やっぱり今は心の整理がつかない」
「あぁ」
「ちょっと待っててくれないか?」
「もちろん」
『人間とポケモンは平等であり、2人はお互いを受け入れあう勇気を持ったのです』
「いいね、お伽話は夢があって」
「夢がある話をお伽話というんじゃないか?」
「・・・・現実はさ、お伽話みたいにいくとは限らないけど・・・・・・・作っていけたらいいと思うんだ」
「何を?」
は満面の笑みでこう言った。
「私達だけの新しいお伽話」
ユキトはそんな
が可愛くて、優しく深くキスをした。
ひとと けっこんした ポケモンがいた
ポケモンと けっこんした ひとがいた
むかしは ひとも ポケモンも
おなじだったから ふつうのことだった
もう一度作っていこうよ
意味の分からない話でしたー。
これが、書いても書いても進まないというか、増えないんですよ。
コロコロ系に続くシリアス? でもコロコロ系のヒロインは皆希望っぽいものを持ってたのに対しこっちはマイナス思考。
BGMがつくほど長いのかが疑問。