「なぁ、ダイヤ」
「ん〜、なに〜?」
「・・・・・・・ここ、どこだよ」
トバリから出て、次の目的地は確か・・・あれ、どこだっけ。
流れ的に次はヨスガのハズなんだけど、さすがに戻ろうなんて思わないよなぁ。
「・・・・・・どう考えても迷ってるな、私達」
「はっきり言うなよ、
・・・・・」
「だってホントのことじゃんか」
はい、迷ってまーす。 地図が役に立たない紙切れと化していまーす。
「・・・・・あら、あれは何でしょうか?」
「ん?」
あれは・・・・・・・・・フワライド?
下の方に誰か乗ってる・・・・・・・のか、あれは。
「ハーイ、みなさ〜〜ん!!」
・・・・・・・聞いたことある、この外国人っぽい口調は・・・・・・・・
「・・・・・メリッサ」
そんなこんなで、3人はフワライドに乗ってヨスガまで。
え、私? 決まってるじゃん、カイネに乗ったんだよ。
「ここは・・・・・・」
「そーデェス! アタシの町、ヨスガシティデェ〜ス!!」
パールは戻ったからってすごく落ち込んでる。
・・・・えーっと、メンドイから要約するとだな、お嬢様はジム戦に挑戦するようで。
んでもって、3人はメリッサがジムリーダーだったことに驚く、と。
そんなとこかな?
「えー、今日泊まるホテルは・・・・」
「ヨスガグレートホテル」
「な、何で分かったんだ!?」
そりゃ分かるっての、ここまで同じパターンでくれば。
「よっし、じゃぁ特訓始めよっか」
「ハイ」
「えーっと・・・・まずはメリッサのポケモンのタイプは主にゴースト」
「ゴーストタイプ・・・・ですか」
ま、私は得意だけどな。 倒すのは。
「ゴーストタイプに有効なのは、悪とかゴーストとかの技・・・・だったっけ?」
「・・・・・・残念ながら、どちらの技も持っていません」
「じゃぁ・・・・・・技の威力で勝負だな」
幸い、エンペルトは鋼も持ってるし、ダメージ軽減できるし。
「今回はどのポケモン使うわけ?」
「もちろん、エンペルトとポニータです」
ポニータ・・・・・・・・役に立った覚えがないぞ・・・・・・
「うん、じゃぁ1体ずつメリッサの攻略をしてみよう」
「1体ずつ・・・・・・・」
「ま、基本は基本だろーな」
確か・・・・・・ムウマージとフワライドと・・・・・ゲンガーだったか? あれぇ?
まぁでも、ゲームと同じとは限らないな・・・・・・・
「とりあえずムウマージがゴーストのみなことだし、ゴーストタイプ全体に言える基本の戦法から」
「分かりました」
「まず、結構クセがあるんだよね、ゴーストタイプ自体」
ホント、どうも苦手だわ。 “おんねん”とか“みちづれ”とか“のろい”とか。
いつもライカかカイが倒してくれてるけど。 ホウエンのリーグでもカイと同じような技のアブソルのMETEOが役立ってくれたっけか。
サイコカッターはさすがに覚えてないけどさ。
「だから、こっちも攻撃一直線じゃなくて、逆に相手を惑わせるくらいの覚悟がないと」
「難しいのですね・・・・・・」
「状態異常にさせる技も多いから、長期戦には持ち込まない方がいい」
ホントに怖いからね、状態異常。
「とりあえず、ムウマージかフワライドがメインになるだろうな。 じゃぁまずムウマージ攻略から」
図鑑を開いて、説明文を読んでみる。 やっぱムウマージといやぁ幻覚だな。
「幻覚対策が必要だな・・・・」
「おーい! お嬢さーん!」
この声は・・・・・・パール?
「よく頑張るな! 練習つきあうよ!!」
「ありがとうございます」
で、最初に問題になるのが使うポケモンだよな。
「んー、ここはべーを入れたらいいんじゃないかな」
「べーか・・・・・確かに」
「んじゃ、3匹の入れ替え戦ってことで・・・・あ、その前にフワライド攻略だったね」
これは少し手短に説明した。
ひこう+ゴーストってことと、大体の使う技、主なステータスの割合(?)、厄介なとくせい。
そこから戦術考えりゃいいだろ。
「よし、じゃぁ実戦始めるぞ!」
「「「おー!!」」」
翌日、4人がジムに来ている頃・・・・・・
1人の青年・・・・ベルリッツ博士が、ある学会に来ていた帰り。
彼は、忘れ物を取りに再び建物内に入っていく、その時。
『バッ』
彼の前に突き出された、写真。
「!?」
顔立ちが分かる程度に補正された、『彼女』の写真だった。
「あなたのお嬢さん・・・ですよね? ベルリッツさん」
ギンガ団の1人の男。 黒いローブを身に纏っている。
「彼女を、誘拐しました。 身の代金として15億円、用意していただきます」
ヘタな真似をすれば、周りのポケモン達が襲ってくるであろう状況で、ベルリッツはわけが分からないといった状態だった。
「・・・・何者かは知らないが、それは私の娘ではない。 それに、娘にはスゴ腕の護衛がついている!」
「ほう・・・・しらばっくれるつもりですか」
男は笑って、ベルリッツに耳打ちした。
「その2人に電話でもしてみたらいかがですか? きっとつながりませんよ・・・・だって・・・・・・・」