23.彼女のバトル指南






 「なぁ、ダイヤ」

「ん〜、なに〜?」

「・・・・・・・ここ、どこだよ」

トバリから出て、次の目的地は確か・・・あれ、どこだっけ。

流れ的に次はヨスガのハズなんだけど、さすがに戻ろうなんて思わないよなぁ。

「・・・・・・どう考えても迷ってるな、私達」

「はっきり言うなよ、 ・・・・・」

「だってホントのことじゃんか」

はい、迷ってまーす。 地図が役に立たない紙切れと化していまーす。

「・・・・・あら、あれは何でしょうか?」

「ん?」

あれは・・・・・・・・・フワライド?

下の方に誰か乗ってる・・・・・・・のか、あれは。

「ハーイ、みなさ〜〜ん!!」


・・・・・・・聞いたことある、この外国人っぽい口調は・・・・・・・・

「・・・・・メリッサ」








 そんなこんなで、3人はフワライドに乗ってヨスガまで。

え、私? 決まってるじゃん、カイネに乗ったんだよ。

「ここは・・・・・・」

「そーデェス! アタシの町、ヨスガシティデェ〜ス!!」


パールは戻ったからってすごく落ち込んでる。

・・・・えーっと、メンドイから要約するとだな、お嬢様はジム戦に挑戦するようで。

んでもって、3人はメリッサがジムリーダーだったことに驚く、と。

そんなとこかな?

「えー、今日泊まるホテルは・・・・」

「ヨスガグレートホテル」

「な、何で分かったんだ!?」

そりゃ分かるっての、ここまで同じパターンでくれば。









 「よっし、じゃぁ特訓始めよっか」

「ハイ」

「えーっと・・・・まずはメリッサのポケモンのタイプは主にゴースト」

「ゴーストタイプ・・・・ですか」

ま、私は得意だけどな。 倒すのは。

「ゴーストタイプに有効なのは、悪とかゴーストとかの技・・・・だったっけ?」

「・・・・・・残念ながら、どちらの技も持っていません」

「じゃぁ・・・・・・技の威力で勝負だな」

幸い、エンペルトは鋼も持ってるし、ダメージ軽減できるし。

「今回はどのポケモン使うわけ?」

「もちろん、エンペルトとポニータです」

ポニータ・・・・・・・・役に立った覚えがないぞ・・・・・・


「うん、じゃぁ1体ずつメリッサの攻略をしてみよう」

「1体ずつ・・・・・・・」

「ま、基本は基本だろーな」

確か・・・・・・ムウマージとフワライドと・・・・・ゲンガーだったか? あれぇ?

まぁでも、ゲームと同じとは限らないな・・・・・・・

「とりあえずムウマージがゴーストのみなことだし、ゴーストタイプ全体に言える基本の戦法から」

「分かりました」

「まず、結構クセがあるんだよね、ゴーストタイプ自体」

ホント、どうも苦手だわ。 “おんねん”とか“みちづれ”とか“のろい”とか。

いつもライカかカイが倒してくれてるけど。 ホウエンのリーグでもカイと同じような技のアブソルのMETEOが役立ってくれたっけか。

サイコカッターはさすがに覚えてないけどさ。

「だから、こっちも攻撃一直線じゃなくて、逆に相手を惑わせるくらいの覚悟がないと」

「難しいのですね・・・・・・」

「状態異常にさせる技も多いから、長期戦には持ち込まない方がいい」

ホントに怖いからね、状態異常。

「とりあえず、ムウマージかフワライドがメインになるだろうな。 じゃぁまずムウマージ攻略から」

図鑑を開いて、説明文を読んでみる。 やっぱムウマージといやぁ幻覚だな。

「幻覚対策が必要だな・・・・」

「おーい! お嬢さーん!」

この声は・・・・・・パール?

「よく頑張るな! 練習つきあうよ!!」


「ありがとうございます」

で、最初に問題になるのが使うポケモンだよな。

「んー、ここはべーを入れたらいいんじゃないかな」

「べーか・・・・・確かに」

「んじゃ、3匹の入れ替え戦ってことで・・・・あ、その前にフワライド攻略だったね」

これは少し手短に説明した。

ひこう+ゴーストってことと、大体の使う技、主なステータスの割合(?)、厄介なとくせい。

そこから戦術考えりゃいいだろ。

「よし、じゃぁ実戦始めるぞ!」

「「「おー!!」」」









 翌日、4人がジムに来ている頃・・・・・・

1人の青年・・・・ベルリッツ博士が、ある学会に来ていた帰り。

彼は、忘れ物を取りに再び建物内に入っていく、その時。

『バッ』

彼の前に突き出された、写真。

「!?」

顔立ちが分かる程度に補正された、『彼女』の写真だった。

「あなたのお嬢さん・・・ですよね? ベルリッツさん」


ギンガ団の1人の男。 黒いローブを身に纏っている。

「彼女を、誘拐しました。 身の代金として15億円、用意していただきます」


ヘタな真似をすれば、周りのポケモン達が襲ってくるであろう状況で、ベルリッツはわけが分からないといった状態だった。

「・・・・何者かは知らないが、それは私の娘ではない。 それに、娘にはスゴ腕の護衛がついている!」

「ほう・・・・しらばっくれるつもりですか」

男は笑って、ベルリッツに耳打ちした。

「その2人に電話でもしてみたらいかがですか? きっとつながりませんよ・・・・だって・・・・・・・」







 「・・・・・・・我々が始末しましたから」










  


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