「
さん、ホワイトチョコに目がないみたいですよ」
そんなことを隊士の誰かが話しているのを小耳に挟んだ。
「ホワイト・・・・・白いヤツ、か」
確かあいつ、杏仁豆腐とやらも美味しそうに食ってたな。
最近は定食屋に行っても俺と同じモン(つまりマヨネーズ)を食うようになったが・・・・・・
「・・・・・白けりゃ何でもいいってか?」
とにかく、今日はチョコレートの礼をしなきゃならねぇ日らしい。
名前は確か・・・・・・『ホワイトデー』だったか?
・・・・・・・・・・こっちも白か。
白といやぁ・・・・あいつの・・・・・・・・・・思い出さないでおくか。
「土方スペシャル1つ!」
「まいど」
「・・・・・・・お前、土方スペシャルつって頼むのはやめとけ」
「えーいいじゃん別に」
まぁ、名前を呼ばれるのは悪くないがな。
「トシの味覚がなんとなく分かってきたよ」
「そいつはどうも」
俺がここでマヨネーズ丼を食ってんのは客も店主も知れたことだが、さすがに
が食ってるとなると・・・・・・
いや、別に気に入らないわけじゃねぇ。 ただ・・・・・目立つ。
ただでさえ目立つってのに、これじゃ余計に・・・・・・・まぁ、この俺がついてるから大丈夫だがな。
「今日は俺の奢りだ」
「ん、珍しいね」
「・・・・たまにはな」
金を払って、俺と
はおもてに出た。
「おい」
「ん?」
「次はあの店行くぞ」
「ま、まだ食べるんだ」
そう言いながらも
は小走りで俺についてくる。
少しゆっくり歩いてやったら、嬉しそうに笑いやがって・・・・・・・
「・・・・中華」
「おい、杏仁豆腐2つ、あとマヨネーズ持ってこい」
そしたらすぐ運んできた。 早いな。
ただ、マヨネーズは後から運ばれてきた。
「マヨネーズ、かけよっかな・・・・・・・・」
「かけるのは俺のだけでいい」
「へ?」
「あと、これも俺の奢りだ」
・・・・・・・・とにかく、
の好きなモンは全部今日は奢ってやることにする。
「・・・・・・トシ、どうかした?」
「あ?」
「だって、今日に限って何か優しいし・・・・・・」
「・・・悪いかよ」
「わ、悪いわけじゃ・・・・!!」
一生懸命なこいつの姿を見て、俺は思わず
の頭をくしゃくしゃ撫でてやった。
「わっ!?」
「次、行くぞ」
「も、もう食べれない〜!」
「そうか? だったら・・・・・・」
別に、食い物じゃなくてもいいだろ。
「好きなやつ選べ」
「・・・・・新しい、着物?」
「あぁ」
「・・・・・・・・(怪しい)」
しばらくすると、
の奴さっさと行っちまった。
「・・・・ね、トシ」
「ん?」
「これなんか、似合うかな?」
「・・・・・・あぁ、着てみるか?」
真撰組の隊服着てる
もなかなかのモンだが、着物も似合いそうだな。
「・・・・・・トシ」
「ん・・・・・・・・」
・・・・・・・こりゃ驚いた。
まるで別人だな・・・・大人っぽいっつーか。
「・・・・・・よし、それにするか」
「え・・・・・買ってくれんの?」
「まぁな」
「・・・・・・・・大丈夫?」
・・・・・・・・・・・・それを言われるとはな。
「心配いらねぇよ」
「・・・・なら、いいけど」
が真撰組に入ってから、進んで遊ぶこともなくなった。 金の余裕はある。
「さて・・・・・・・次は・・・・・・・・」
「まだ・・・・・・行くわけ?」
「・・・・・・ふぅ、たまにはいいモンだな」
「ねー、いい加減教えてよ。 何かあったの?」
「・・・・・お前なぁ・・・・・・・」
「・・・・・・あ、もしかしてホワイトデー?」
やっと気付いたのか、遅ぇよ。
「今日はこの前の礼だ」
「もー、別に私甘いお菓子で充分だったのに・・・・・・」
「・・・・・甘い?」
「あぁ。 ・・・・・・変なとこに反応するなぁ」
・・・・・だったら・・・・・・・・・・・・・・・
「よし、今日はこれでシメだ。 ・・・・・・・目ぇつぶれ」
「え、うん」
「・・・・・・・・・・」
「甘かっただろ?」
「トシの・・・・ばっ・・・・・・・・ううん、大好きっ!」
・・・・・・いきなり抱きつくんじゃねぇよ・・・・・・・・
まぁ、今日は楽しかった・・・と思う。
ホワイトデーゴレンダァ! や、やっと終わった・・・・・・
って、あと3時間でホワイトデー終わっちゃうよ! 11時には消されるからあと2時間だよ!
これから編集作業もあるってのにもう!
と、とりあえずお疲れさまでした。